朝すっきり起きられない、年中だるい、肩がこる、休んだ気がしない、めまい、肩こり、頭痛…そんな症状が常に起こっていて、だらだら続くならば、自律神経の乱れによる深い疲れが進行しているのかもしれません。今日から機嫌よく、さくさく働いて頂くために、東洋医学のプロのメソッドを
『深い疲れをとる自律神経トリートメント』
船水隆広 著(主婦の友社)の中からご紹介いたします。
「心が落ちているときは、爪を立てて指先をはさみチクチク」
なんとなく気持ちが落ち込みがちなときは、指先の爪の横を刺激してみましょう。爪のつけ根のラインと縦のラインが交わる点を、反対の手の爪を立てて、少し痛いぐらいにチクチク刺激します。
ストレスがたまった人は、「心下満」といって心臓の下に悪い気が満ちて心臓の下がパンパンに腫れている状態になると考えられています。それを取るために昔の人が行っていたストレスケアが、この指先チクチクです。つまんだからといって直ぐに効果を感じるのは難しいでしようが、末梢血管の流れを良くすることで、全身の血液循環が良くなります。毎日行っていると効果が出やすい、メンタルケアにおススメのトリートメントです。
「怒りが爆発する前に膻中を押して息を出す」
「膻中(だんちゅう)」の位置は、キレそうな時、思わずキーッと怒りが爆発しそうなになった時、一瞬冷静にさせるツボです。
膻中の位置は、乳頭と乳頭の間です。胸の中心線の骨を触って一番痛いところが膻中のツボと考えて間違いありません。ウルトラマンでいうならカラータイマーがある辺りです。
その痛いところを息を吐きながらゆっくりと押します。ダイレクトに心臓の動きに関係している所なので、息を吐きながら押すと、フーッと悪いものが出てゆきます。普段から怒りっぽい人は、頭にきたらグッと膻中を押すようにしましょう。パニックになりやすい人や、イライラし始めたら収まらなくなる人にも効果があり、女性のヒステリーのような、上に気が上がってしまう状態をしずめる作用があります。
「自律神経トリートメント」とは、東洋医学の手法を用いたセルフケアのこと。お気に入りの動作をすることで、気持ちが楽になる、イライラがおさまるなど、集中できる状態にもっていけるでしょう!