おおのだ田中クリニック 様
ご紹介
- ドクター:田中 昌史 先生
- 医院名:おおのだ田中クリニック
- 標榜科:内科・呼吸器内科・循環器内科・アレルギー科
- 開業:2010年
- 開業エリア:仙台市太白区
インタビューの内容
おおのだ田中クリニック院長 田中先生にインタビューのご協力をいただきました。
開業当時を振り返りながら、開業時に苦労されたことをはじめ、現状の課題や今後の展望をお伺いしました。
これから新規開業を検討されている方の参考になれば幸いです。
インタビュー開始
ご経歴と開業のきっかけ
インタビューアー
それでは田中先生へのインタビューをはじめさせていただきます。
どうぞよろしくお願いします。
まずはじめに、これまでの簡単なご経歴と開業のきっかけを教えてください。
田中先生
よろしくお願いします。
私は、前職で宮城野区にある総合病院の呼吸器内科主任部長として勤務していました。
40代半ばごろまで病院勤務していたのですが、40歳を過ぎた頃からふと今後の自分の将来を改めて見直すことが多くなりました。
勤務医として長きにわたって病院に勤めていると、立場が上がるにつれて「若い先生への指導・教育」も大切な役割になっていきます。
若い医師を育てるには、医学とはまた違ったスキルが必要であり、向き・不向きがあると考えていました。
次第に「このまま勤務医として働いていくのはどうなんだろう」という思いを抱くようになり、同時に『独立開業』という言葉が頭を過ぎることが多くなりました。独立開業するには年齢的にもタイムリミットがあります。気付けば、人生の岐路に立っている自分がいました。
この頃、同じくして今井社長から「薬局を作りたい、独立したい」という考えを伺う機会がありました。
当時、今井社長は製薬会社のMRで、その頃から顔を合わせる機会があったのです。ですから当初から今井社長がどのような人物なのかよく知っていました。「一緒に独立、開業しましょう」という今井社長の強い志に感銘をうけ、その言葉を信じた結果が今日に至っています。
開業時に苦労したこと
インタビューアー
開業時、とくに苦労したこと、大変だったことはなんでしょうか?
田中先生
当院として1番の問題は「職員関連」でした。開業時には人員自体は揃っていたのですが、その後はよく言われるように短期間でのスタッフの退職、採用を繰り返し、一時的に事務職員がゼロになったこともあります。最初の2、3年は特に大変でした。当時は、今井社長にも面接のサポートをしてもらいました。幸い今ではスタッフにも恵まれ、皆長く働いてくれるため大変満足しています。
インタビューアー
内科は特に競合も多く、開業後の集患等も含めて苦労される先生が多いように感じます。
当初から、クリニック経営に対して不安な気持ちはなかったのでしょうか?
田中先生
仰るとおり、内科で開業されている先輩方から「開業の苦労」のお話を伺うと不安になる気持ちはゼロではありませんでした。しかし私の性格的なものもあると思いますが、当時は「まあなんとかなるだろう」と考えていました。あまり深刻に考えていなかったと思います。 やはり、今井社長の支えが大きかったんだと思います。 開業まで、地主さんとの交渉なども含め幅広くサポートしていただいていたので、精神的な余裕がありました。
開業したこの大野田という地は、結果的に今井社長が決めてくださいました。私には縁もゆかりもない場所です。以前勤務していた病院からも遠く、 友人達には「よくここで開業を決めたな」と言われます。 当時はこの一帯、何もないところでしたから。今思えばかなりの冒険でした。今さらですが今井社長の経営者としての能力、先見の明に感服、感謝です笑
掲げた理想に対しての成果
開業後から今日に至るまで
インタビューアー
実際、開業してみて、思い描いていた理想に対しての成果はいかがでしょうか?
田中先生
今振り返ってみると、思っていた以上にうまくいったと思います。
開業当初は来院される患者さんの数に悩んだこともありましたが、次第に多くの患者さんにご来院いただくようになりました。多少は金銭的な余裕も生まれ、プライベートな時間にお金をかけることもできるようになりました。何よりも仕事に対する精神的な満足度が高く、自分のやりたいことができており、達成感があります。
勤務医時代は専門の呼吸器疾患だけを診療していましたが、今では様々な悩み症状を抱える患者さんとの出会いが増えて、これまでとは違った臨床に向き合うようになったのも大きな刺激になっています。
今後の課題や展望
コロナ禍での診療について
インタビューアー
現在はコロナ禍での診療となり、様々な課題に直面している医療機関さんは多いと思います。
おおのだ田中クリニックさんはいかがでしょうか?
田中先生
開業から順調に経営できていたとはいえ、やはり当院も少なからずコロナの影響は受けました。それでもなお、患者さんは来てくださっており経営的には問題ないのですが、これまでのようにはいかないと考えています。
私の場合、このコロナ禍で時間的余裕が取れるようになったのを機に、院内の見直し、経営戦略の見直しを進めました。今までやりたくてできなかったこと、今後を見据えやらなければいけないことですね。一例をあげれば、以前からクレジットカード・キャッシュレス決済を導入したいと考えていましたが、昨年から保険診療も含めて全てキャッシュレスでお支払いいただけるようにしました。決済手数料など当院の負担が増えた点は否めないですが、コロナ禍ということもあり患者さんからの評判は良いようです。
今後もさまざまなことを経験しながら、地域の患者さんと向き合っていくことと思います。落ち着いて常に立ち位置を自覚し前進し続けることが、開業医にとって必要な要素であると考えます。
いまいメディカルグループへの今後の期待
インタビューアー
最後に、開業支援を振り返ってみて、「もっとこんなサポートが欲しかった」「今後、このようなサポートを期待している」というものがあれば、教えていただけると幸いです。
田中先生
今回のインタビューを機に、今、開業当時を振り返って改めて感じるのは、「今井社長の存在がなければ、開業医としての今日はなかった」であろうということです。これまでの質問で回答させていただいた通り、今井社長に声をかけていただいたことが全ての始まりですから。彼なくして、今の私はないと思っています。
そう思うと、開業前、開業後も十分にサポートしていただいて、良い意味でこれ以上に期待することはないように感じます。当時と比べると、いまいメディカルグループさんもかなり薬局店舗数が増え、今井社長もお忙しくされていると思います。これは彼の能力の高さを改めて示すものであり、彼と組むことができた私も大変うれしく思います。
このようなご時世ではありますが、いつかゆっくりと当時のことを振り返りながら、思い出話に花を咲かせることができたら嬉しいです。
インタビューアー
田中先生、本日はインビューのご協力、ありがとうございました。
今後、益々のご活躍とクリニックのご発展をお祈り申し上げます。
インタビューアー
株式会社MIRAIZU 企画担当